レンジフードの『強』運転時の排出能力はおよそ600㎥/hです、これは一般的な家庭のトイレや浴室に設置されている換気扇の排出能力およそ120㎥/hと比べるとおよそ5倍程度の排気能力になります。
日本で多くのご家庭に採用されている(『第3種換気』機械的に排気して自然現象を利用して給気する方法)では室内と外部の空気圧の差を利用して空気を循環させています、換気扇を回すことで室内が負圧状態となり、屋外から空気が流れ込むことで空気を循環させています。
そしてレンジフードの基本的な役割は調理中の臭気を排出し、室内の空気をきれいに保つことにあります。(マンションなど24時間換気計画にレンジフードの排出が関係していない場合)
逆に考えると他の換気扇と比べて排気能力が高いレンジフードは家の中の暖かい空気を排気してしまい屋外の冷たい空気を強制的に取り入れてしまうことになります。

上の図のようにレンジフードを回すことで窓や隙間から外気が取り込まれます、その外から侵入した冷気は家の中のリビングやダイニングなどの中心となる生活スペースを通りながら再びレンジフードから排気されるという仕組みになります。
この時部屋の中にもともとあった暖かい空気を冷やしてしまい室温が下がります、これは『熱損失』とよばれる現象になります。さらに冷たい空気は暖かい空気にくらべて低い位置を移動する性質があります、『足元が冷える』はこのことが理由になっています。
もし冬場などエアコンなどつけているときに室温が下がると、エアコンの巻き返し運転が始まります、エアコンは設定した室温になるまで一斉に暖めようと動き出しますのでこの時に電気を多く使うことになります、結果冬場のエアコンの電気代が高くなってしまいます。
このデメリットを補うためにレンジフード本体に給気機能を付けたのが『同時給排機能型のレンジフード』となります。

同時給排機能型はレンジフードのスイッチを『入』にすると同時に給気用のシャッターが開き1台のレンジフードで強制的に排気と給気を行います。
レンジフード周りで局所的に排気と給気を行うことで部屋全体が負圧に傾くのを抑えて生活スペースに外気が入りこむことをできるだけ防ぐことができます。
以上から同時給排型レンジフードのメリットして以下があげられます。
同時給排型レンジフードのメリット
- 家の中が冷えにくい
- 電気代が安い
- キッチン周りの空気が新鮮
同時給排型レンジフードのデメリット
- 設置費用が少し高くなる
- ショートサーキット
